栄養面でも理想的なお味噌汁

お味噌汁は日本の朝食で欠かせないメニューの一つです。地方によって使う味噌も入れる具材も様々で非常にバラエティーに富んでいます。またその味噌汁の持つ栄養価値も非常に注目されています。歴史は非常に古く鎌倉時代に味噌をすり潰して溶かして飲む味噌汁の原型が登場し、室町時代に入ってから庶民の間に広まっていったようです。

●味噌の歴史
 味噌の始まりは「未醤(ひしお)」だとされています。未醤は小麦と大豆を原料とし、そこに麹と塩を加えて作られた調味料です。鎌倉時代に入ると禅宗寺で豆味噌が作られ始めました。僧侶達は粒になって残った大豆をすりつぶして使い、これに汁を入れて飲んだものが味噌汁のはじまりの様です。当時味噌汁を飲む事ができたのは、僧侶や武士等の位の高い人達だけで、庶民が口にする事が出来るようになったのは室町時代に入ってからの事です。

 それから数百年に渡り日本人は味噌汁を食してきました。日本が経済発展をする以前の貧しい時期に、日本人が健康を保っていられたのは、ご飯と味噌汁があったからだと言われています。味噌そのものに栄養があるうえに、具材と一緒に調理してすべてを食べられるのです。まさに理想的な健康食品です。

●味噌汁の調理法
 味噌汁に使われるお味噌にも幾つか種類があり、地方ごとで少しずつ違うようです。味噌の特徴を活かした具材選びが味の決め手となります。

・白味噌を使った味噌汁
柔らかい甘味が特徴ですので、甘味を活かす淡白な風味を持った食材が合います。サトイモや竹の子、タマネギ、ほうれん草等が合います。

・合わせ味噌を使った味噌汁
二種類以上の産地の違う味噌を合わせて使う事により、より風味が豊かになっているので、葱やキノコといった味を引き立ててくれる具材が合います。

・赤味噌を使った味噌汁
深い香りと塩味が特徴で、味自体をまろやかに仕上げる食材が合います。例えば豆腐とえのき茸、アサリやワカメ等の組み合わせがよく合います。

●味噌汁の栄養価
 味噌汁自体の栄養価の高さは昔の人々にも知られていました。江戸時代、徳川家康は味噌汁にたくさんの具材をいれ食すのが好きだった様で、平均寿命が40歳前後の時代に75歳まで生きたようです。これも味噌汁を毎日飲んだからだといわれています。

体に良い味噌汁ですが、実際に味噌に含まれる栄養素になにがあるのでしょうか。一例を紹介したいと思います。

・タンパク質
大豆が主成分の味噌にはタンパク質が豊富で、味噌が出来る過程で発酵してアミノ酸に変わります。タンパク質は体になくてはならない成分で、ビタミンの吸収を良くしたり、コレステロール値を下げる役割をしてくれます。

・イソフラボン
抗酸化作用があるので、成人病の予防や美容の面でも効果があります。

・ビタミンE
血行を良くし血管内の悪玉コレステロールを排除してくれます。

・ビタミン12
神経に働き、疲労回復にも効果があります。

他にも栄養成分を豊富に含む味噌ですが、塩分の摂り過ぎには注意が必要です。そこでカリウムを多く含む食材を使うと、塩分を体外に排出しやすくしてくれます。カリウムを多く含む食材には緑黄色野菜、海草、キノコなどがあります。これらの食材を使ったお味噌汁を飲んで健康維持に取り組んでみてはいかがでしょうか。

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